小学校の教科担任制

これまで小学校では学級担任がほぼ全ての教科の授業を担当していたのに対し,教科担任制は教材研究の時間を減らすなど業務改善の観点から,学年の先生たちで担当する教科を分けて授業を行う形のことを指す。
教科担任制を導入しつつ学級担任制を取る形と,学級担任を置かずに,複数の先生で複数のクラスをみるチーム担任制も取り入れる形がある。

【編集者のひと言】

教科担任制の最大のメリットは,教員一人あたりの教材研究に費やす時間が少なくなることと,1日を通して子どもたちを複数の目で且つ多様な角度で見ることができることである。一方で,教師の数が増えているわけではないので,クラス数が増えるほど時間割の弾力性が失われ調整が困難になったり,組み合わせによっては自分の得意でない教科を受け持たなければならない場合もあったりするというデメリットも存在する。

中学校とは異なり,もともと教科で区別されていないため,例えば3年のキャリアでも算数の授業をしたことがないという先生も生まれてしまう。先のことを考えると,短絡的な取り組みであり教員の働き方の根本的な解消には程遠いものである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


教育政策

前の記事

給特法
未分類

次の記事

コーチングと学校教育